慶事などの集まりには仕出し弁当を注文して振る舞う方が多くなっています。
一般的な弁当や出前との明確な違いはありませんが、慶事を始めとしたフォーマルな場に仕出し弁当は最適です。
ここでは行事ごとにおすすめの仕出し弁当をピックアップしてみました。
慶事の際に仕出し弁当を頼むべき理由
仕出し弁当とは、注文を受けてから作り配達してくれる弁当を指します。
一般的なものとは異なり、利用客の好みや嫌いなもの、予算に応じて作ることが特徴で、同じ金額でも注文によって仕上がりは変わります。
慶事の際に仕出し弁当を頼むべき理由には、子どもから高齢者まで集まるため市販のものでは選び方が難しいことや、その慶事に合わせた料理を選べること、容器についても使い捨てではなく色とりどりの食器が使われるため見た目にも華やかさがあることなどが挙げられます。
また、手作り料理と比べて献立を考えたり料理や配膳をしたりしなくても済むため、来てくれた親類縁者とゆっくり歓談する時間も増えることや、終わってからの片付けなどの時間や手間が必要無いことも仕出し弁当を頼む理由と言えます。
お食い初めで選ぶべき仕出し弁当の種類
お食い初めとは平安時代から行われている行事で、赤ちゃんの生後100~120日を目安に「一生食べ物に困らないように」と、赤ちゃんの健やかな成長を願います。
この時期の赤ちゃんは固形物を食べられないため、食べさせるようなまねだけをして家族でお祝いをします。
お食い初めで選ぶべき仕出し弁当の種類としては「お食い初め膳」がおすすめです。
内容は「めでたい」との語呂合わせで知られている鯛の姿焼きと、邪気を払う魔除けの意味を持つお赤飯をメインとし、健康と長寿の意味の込められた煮物や、赤ちゃんの「吸う」力が強くなりますようにとお吸い物などがセットになっており「歯固めの石」もまた、お食い初めには欠かせない1つです。
お子様の慶事で選ぶべき仕出し弁当の種類
お子様の慶事には初節句や七五三、入学式、卒業式、成人式などたくさんあり、種類も多くなります。
初節句の場合はまだ一緒に食事ができないため大人中心の松花堂などがおすすめで、七五三ならエビやマグロなどが入った懐石がおすすめですが、子ども用には子どもが好むエビフライやハンバーグなどが入ったものを別注文すると良いでしょう。
入学式や卒業式になると大人と同じ食事メニューでも大丈夫になるため、会席弁当などいろいろなおかずが入ったものがおすすめです。
成人式は新成人としての門出を祝う儀式なので、鯛は欠かせません。
鯛の姿焼きを始めとし、少しずついろいろな食材が詰められた、食事にもお酒のおつまみにも最適な会席弁当などが喜ばれます。
ご長寿の慶事で選ぶべき仕出し弁当の種類
ご長寿の慶事には満60歳の還暦から始まり70歳の古希、77歳の喜寿や88歳の米寿、100歳の百寿などがあり、現在では子どもや孫がお祝いの会を開き主役として本人を招待することが一般的になっている傾向があります。
それぞれに祝い色があるため、その色を使った料理を入れてもらうことがポイントですが、基本的な種類としては伊勢海老や鯛などのおめでたい食材が入った会席弁当がおすすめです。
ただし、高齢になると健康管理の関係から食べられない食材がある場合が多いため、事前に本人に確認しておくとよいでしょう。
なお、ご長寿のお祝いの場合は祝い色の座布団やちゃんちゃんこ、頭巾などの貸し出しをしてくれる業者もあるため、利用する場合は早めに予約しておくことが大切です。
おわりに
たとえお祝いごとでも、使うべき食材や欠かせないものなどのしきたりがあるため、来客にどのような料理を出したらよいか迷ってしまうものです。
仕出し弁当なら、その慶事に合わせたメニューがある程度用意されているので頭を悩ませる必要はなく、しかも栄養のバランスも考えられています。
見た目にも華やかでテーブルを彩る仕出し弁当を、行事ごとに併せて利用してみてはいかがでしょうか。