何かのイベントで昼食を発注する時に、仕出し弁当を利用する人が多くいます。
弁当と言っても、幕の内弁当や折詰弁当など様々な種類があります。
そこで、このようなお弁当の、盛り付けや棚上げ用に用いられるものについてご紹介します。
折詰弁当の盛り付け
折というのは木でできた容器のことで、通気性が良く日本にしか見られないものだと言われています。
その盛り付けでは、基本的に隙間を空けずに目一杯食材を詰めることが求められます。
そのため、詰という字が用いられているのです。
しかし、空間を作らないからといって適当に詰めてしまうと料理同士が混ざってしまい味はもちろん彩りもとても見られたものではなくなってしまいます。
そこで、食材と食材の境目を明確にしなければならず、仕切りを使うというのも折詰弁当における盛り付けの特徴と言えます。
上述の通り、通気性が良いため比較的長持ちするものではありますが、だからといって暑い場所に長時間保管するようなことは避けて、早めに食べるようにしましょう。
「幕の内弁当」と「折詰弁当」の違い
仕出し弁当でよく利用される幕の内弁当と折詰弁当ですが、両者には明確な違いがあります。
折詰弁当は、先に述べたように木でできた容器に隙間を作らないように仕切りなどを使い、食材を詰めて作るものです。
その一方で、幕の内弁当とは芝居などを見に行った際に舞台の幕が下りているわずかな時間に食べるものであるため、このように呼ぶようになったのだと言われています。
また、折詰弁当は特にこれといって決められたおかずが盛り付けられるわけではないのに対して、幕の内は主に白飯を中心にバランスや彩りはもちろんのこと、健康まで考慮して盛り付ける食材は決められているのです。
このように、同じ仕出し弁当であってもその特徴は異なっています
棟上げのお土産用お弁当はどんなものがいい?
家を新築した際に棟上げ式という儀式を行いますが、その席で工事をしてくれた大工さんにお土産用のお弁当を配る必要があります。
しかし、近年では必ずしもこれをする必要はなく、あくまでも家主の気持ちだとも言われています。
お土産であるため様々なエリアに持ち帰るという行為が発生するため、汁がこぼれてしまったり長時間かけて帰宅するような人が困ったりしないように通気性の良いお弁当がおすすめです。
それには、折詰弁当が良いでしょう。
これまでも説明してきましたが、多くの仕出し弁当の中でも折詰は木でおかずを保護しているため通気性が良いです。
お弁当店にいくつものお弁当を予約する際に、お土産用に必要というようなことを説明すれば汁系のものを使わないなどしっかりと配慮してくれます。
折詰弁当を上棟後にお渡しする際に気を付けるべきポイント
当たり前のことかもしれませんが、持ちやすいように袋に入れてあげることが大切です。
稀にビールを付けてお弁当を渡すケースがありますが、そのような場合にはビールとお弁当を分けて袋に入れるようにしましょう。
棟上げは季節を問わず年間を通して行われるものであるため、夏場の暑い時期は食材が傷みやすくなってしまいますのでご飯を酢飯に変えてもらう、お寿司にする、など気を利かせることが必要です。
また、傷みやすい生ものは基本的に避けてもらいましょう。
後になって食中毒になったということが少なくありません。
とにかく、上棟後にお弁当をお渡しする際には内容や価格を重視するのではなく、持ち帰りやすさを重視してその上で内容や価格を考慮するということが大切なのです。
おわりに
このように、仕出し弁当にはいくつかの種類がありそれぞれに特徴があります。
電話で注文をするだけで目的地まで配達をしてくれますし、食べ終わった容器は回収しに来てくれるという利点もあります。
ただし、自分で食べる場合もそうですが誰かのお土産用として予約する場合には上述のように相手のことを考えて食材に配慮してもらうことを伝えなければなりません。