一周忌・三回忌・七回忌など、法事を行う機会はたびたびあります。
もっとも大切なのは住職にお願いする法要ですが、それで終わりになるわけではありません。参列者をもてなす食事会を、どこで行うか考えることも重要です。
法事後に食事会をする理由
住職にお願いし、お経を読んでもらえば法事の目的は達せられるのではないかと思われがちですが、それだけでは十分ではありません。
法事の際は、住職のお経を聞いているだけでなく、参列者同士が心を通わせる時間を作ることが良いとされています。
そのため法事とは別の場を設け、食事会を行うことが欠かせません。
食事会では参列者が故人について話をすることで、故人がどのような人物だったのかを思い出すことができます。
参列者ごとに想いは違っているはずですが、故人にお世話になっていたという点では共通しているので、参列者同士が交流を深めるきっかけにもなります。
どうしても時間がない場合を除き、参列者が集まる場を設けることが望ましいです。
法事後の食事会を家でするメリットとデメリット
法事後の食事会を行う際、基本的には施主の家でそのまま行うか、レストランなどのお店を予約するか、の2択になります。
施主の家で集まることのメリットは、親族をはじめ法事の関係者だけで話すことができる点です。
第三者が見ていない場で話せるため、参列者それぞれが深い話をすることができます。
また、移動する必要がなくご年配の方や小さなお子さんがいらしても負担をかけることがありません。
さらに、時間を気にすることなく話ができることもメリットといえます。
最近では、親族が一同に集まる機会は少なくなっていますから、法事はみんなが集まる希少な機会になっています。
久しぶりに集まった親族と食事をしながら話せることは、とても大切な時間になるでしょう。
ただし、狭いスペースで話さざるを得なかったり、料理の準備や家を掃除する手間がかかったりしてしまうデメリットもあります。
法事後の食事会をお店でするメリットとデメリット
施主の家で話すのと比べてお店を予約した場合のメリットは、料理や掃除などの準備をする必要がなく手間が省けることです。
また、料理については法事の後に相応しい本格的な精進料理などを用意してもらうことが可能です。
さらに、参列者の参加人数に合わせて部屋も用意してもらえることは、外での会食をする大きなメリットです。
デメリットとしては、みんなが移動する手段を手配する必要があることです。
ご年配の方や小さなお子さんがいる場合は、なるべく近くでお店を探す配慮も必要でしょう。
また、お店は2時間程度を利用時間として提供している所が多く、ゆっくり長時間話をしたい場合は向いていないでしょう。
法事後の食事会をする場所選びで押さえるべきポイント
家とお店のどちらで会食をするにしても、それぞれのメリットとデメリットを比較して選ぶ必要があります。
それぞれの良さが、ご家庭にとってメリットになるのか、デメリットの方が大きくなってしまわないかということも考えましょう。
どちらを法事後の食事会をする場所にするか。
決めるポイントは、
・時間を気にせず過ごしたいか
・食事の準備や家の掃除ができるか
・移動手段はあるか
です。
さらに、なるべく参列者の負担を軽減させてあげることも大切です。
せっかく親族が一同に集まる機会ですから、みんなが自由に故人の話ができる時間にしたいものです。
おわりに
法事では住職にお経を読んでもらうだけでなく、食事会についても考えなければならないため、色々準備に時間がかかるものです。
食事会は施主の家に集まって話をするのか、外で会食をするのか決めることがとても重要になってきます。
どちらにもメリットとデメリットがあるため、十分に比較して全員にとって良い場所を選びましょう。