「お斎」っていったい何?
法事の後、「お斎」は必ずしなければならない?
どんな流れで行うもの?
マナーってあるの?
「お斎」という言葉は聞いたことがあるものの詳しいことはわからない。
そういった方は多いのではないでしょうか?
ここでは、実はよく知らない法事の「お斎」について、その流れやマナーなどをご紹介します。
お斎とは
お斎とは、法事で僧侶が読経した後に参列者にふるまわれるお食事のことです。
お斎は、参列していただいた方々や読経をあげてくれた僧侶への感謝やお礼の気持ちをこめて振る舞う食事です。
初七日に振る舞われる精進落としとは違いますので、覚えておきましょう。
お斎の流れ
お斎の流れとしては、まずは喪主による挨拶からはじまります。
喪主による挨拶が終わると、献杯を行います。
献杯は乾杯とは異なり、故人に敬意を表し死を悼んで行うものです。
挨拶と献杯が終わると、会食がはじまります。
会食では、故人を偲んで思い思いの話をします。
参列者には、返礼品(参列していただいたことへのお礼の品)が配られます。
最後には、喪主がお開きの挨拶を行います。
以上がお斎の流れです。
お斎に参列する際のマナー
お斎は、故人を偲んで行われるものです。
そのため、参列する際はマナー違反にならないように注意しましょう。
お斎への招待は断らない
お斎に招かれたらマナーとして、断りをいれないようにしましょう。
どうしようもない場合は仕方ありませんが、どうしても断らなくてはならない場合でも理由はきちんと喪主に伝えておきましょう。
お斎は、故人と最後の別れの場でするお食事のことです。
断るということは、それよりも優先することがあると思われてしまうこともあります。
よっぽどのことがない限り、基本的には断らないようにしましょう。
途中退席について
お斎の途中退席は、当日急にするのではなく事前に伝えておきましょう。
途中退席する場合は、案内状や電話などで事前に伝えます。
どうしても途中退席しなければならないことを事前に伝えておくことで、失礼な対応にはなりません。
当日、途中退席する際には下手におられるご遺族に丁寧に挨拶をしてから帰路につきましょう。
お斎が終わったら
お斎が終わったらすみやかに会場を出ましょう。
お斎は、時間を指定して遺族の方々が手配されています。
いつまでも長々と居座り、立ち去らなければ遺族の方々に迷惑をかけてしまうことになります。
ご遺族の方の心や身体への負担を増やさないように、終わったらなるべく早く会場を出るようにしましょう。
お斎をもうける側のマナー
逆に、お斎をもうける際に守らなければならないマナーもあります。
こちらについても知っておきましょう。
服装について
お斎は法事のあとに行われるため、参列者はみなさん礼服を着られています。
落ち着いて食事をとることができるように、まずは喪主自らが上着を脱ぎましょう。
喪主が率先して上着を脱ぐことで、参列者のみなさんが服装を崩しやすくなります。
献杯について
献杯は乾杯とは違います。
盃を大きく持ち上げて「献杯」と明るく大きな声を出すことのないようにしましょう。
代表者がしめやかに「献杯」と発し、参列者がそれに続きます。
杯は軽く持ち上げるのに留めるようにしましょう。
席順について
この時の席順は、上座に僧侶が座り、その隣に喪主が座ります。
喪主以外の親族は下座に座ります。
僧侶がお斎に参加しない場合は、親族が下座に座る以外のルールは特にありません。
おわりに
法事で出される食事である「お斎」について紹介しました。
お斎は、故人を偲ぶものですので参列する側にももうける側にも守るべき流れやマナーがあります。
お斎の流れやマナーをきちんと知って、参加する際に参考にしてみてください。