日本では法要の時や会議などで、仕出し用のお弁当を利用することが多くなっています。
宅配やケータリングなどもよく耳にしますが、それぞれどういった点が異なるのでしょうか。
違いを知った上で、「仕出し」の良さとは何か見ていきましょう。
「仕出し」とは?
似ている形態のものはいくつかありますが、仕出し弁当というのはお客様から受注して調理をし、指定された場所まで届けることです。
それはデリバリーではないのかと思われるかもしれませんが、デリバリーの場合は受注してからすぐに調理して届けるという点で異なります。
仕出しの場合にはお客様から日時の指定を受けた上で、その日に調理して法要や会議が行われる場所に届けます。
主に冠婚葬祭に利用されることが多いため、日時があらかじめ分かっていれば前もって予約をすることで、営業時間外であっても対応してくれることも多くなっています。
また配達を行うエリアもかなり広範囲にわたる業者もありますので、すぐ近くに仕出し業者がなくても依頼することができます。
仕出し弁当と「宅配弁当」の違い
では、宅配弁当とはどこが異なるのでしょうか。
まずは、料理のジャンルにおいて違いがあります。
仕出し弁当の場合、懐石料理やお寿司など和食をメインとして提供をしています。
しかし宅配弁当の場合、和洋食や中華料理などジャンルを問わず料理を提供しています。
次に、容器が回収されるかどうかです。
仕出し弁当の時は、予定の時刻になったら届けた場所へ行って回収をします。
一方、宅配弁当であれば基本的に使い捨ての容器に入れられていますので、仕出し業者が回収に訪れることはありません。
回収に来ないことで気軽に利用はできますが、事前の予約には対応していないことがほとんどで、基本的には店舗の営業時間外にはサービスを受けることができないという違いがあります。
仕出し弁当と「ケータリング」の違い
仕出し弁当とケータリングは、同じように思われがちですが2つは全く異なるものです。
仕出し弁当は、配達の指定があった日に調理をしてから届けてくれますので、会議やセミナーの昼食、法事などによく利用されます。
ケータリングでは、自分たちが指定した場所で店舗の人が調理をしてくれますので、パーティーなどの人数が確実でない場合にも利用される方が多いです。
簡単に言えば出張に行くようなもので、現地で調理してもらうこともでき、その場で出来立ての料理を食べることが可能です。
それに加えて、自分たちで配膳をする必要がありません。
会場のセッティングや片付けまで業者に任せられますので、大きなイベントなどで利用されることが多いです。
専任のプランナーがついて幹事と連携を行うことで、メニューや演出の決定も迅速に行えます。
仕出し弁当を利用するメリット
まずは、希望した場所に配達を行ってくれる点です。
自宅や会議室などに調理済みのものを配達してもらえるので、どんなに忙しくても外出することもなく、容器の廃棄や献立も考える必要がありません。
デリバリーとなると1人1人の好みに合わせて注文するのは大変ですが、仕出し弁当であれば電話一本で簡単に一括依頼ができます。
また専門の栄養士がバランスを考えて作っているため、普段栄養が偏りがちな方、カロリーや塩分が気になる方にも向いています。
配達と回収時には必ず配達員と直接顔を合わせることになりますので、一人暮らしの学生の栄養管理や、高齢者の見守りも同時に行えるのがメリットでしょう。
おわりに
仕出し弁当には良い点がたくさんありますが、どこに頼めばいいのか分からないことがあるかもしれません。
その場合は、会場が配送エリアに入っているかを必ず確認してください。
かなりの人数分を注文することが多いでしょうから、個数制限があるか、個人で注文が可能かあるいは団体で注文しなければならないのかもポイントです。
アレルギーへの対応や人数変更に応じてくれるかなども事前に聞いておくと良いでしょう。