オードブルというと、どんなイメージを持たれているでしょうか?
食べるものであるというところまでは同じでも、そこから先のイメージは人によって異なっているかもしれません。
個人個人によっても持っているイメージが違うこともありますし、実は国単位でも指しているものが異なります。
そこで、オードブルという言葉の国ごとで違う意味についてご説明いたします。
オードブルの意味とは
オードブルという言葉が何語の言葉かご存知でしょうか?
もともとはフランス語の言葉です。
「オードブル」を日本語で直訳すると、「作品の外」という意味になります。
コース料理を一つの作品と考えた際に、最初に出され「作品の外」となる料理のことです。
つまり、前菜のことをオードブルと呼んでいたことが言葉の起源です。
もともとの起源であるフランスでの意味が本来の意味だと言えるでしょう。
日本でのオードブルの意味
もともとは前菜を意味する言葉ですが、日本では前菜という意味以外でも使われます。
日本では一般的に、軽食類の盛り合わせのことにも使います。
お酒のおつまみなど軽くつまめる食事の盛り合わせがオードブルと呼ばれることも多いのです。
本来の食事より先に出されるメニューであるため、塩分や酸味が効いたメニューが出されることが多いです。
塩分や酸味が効いたメニューはお酒にもあいますし、食欲増進効果もあります。
アメリカでのオードブルはコース料理以外も
アメリカではオードブルという言葉は、お客さんが会場に到着してから食事を提供するまでの間のつなぎとして提供される食事のことを指します。
フランスでのオードブルとの違いとしては、アメリカでは調理をしていないものはオードブルとは呼ばないことです。
たとえば、フルーツやチーズなどはフランスではオードブルと呼ばれますが、アメリカでは食事の前に出したとしてもそれはオードブルとは呼ばれません。
カナッペやローストビーフなどの調理されたもののみがオードブルと呼ばれるのです。
また、実はイタリアにはオードブルはありません。
イタリアでオードブルといっても意味は通じません。
イタリアではオードブルに相当するもののことを「アンティパスト」と言います。
アンティパストの意味は、「主菜の前に出すもの」です。
オードブルの語源と同じ意味ですね。
このアンティパストは、たとえばマリネや薄切り肉の盛り合わせ、チーズなどが主流です。
調理していないものもアンティパストと呼ぶという部分は、アメリカでのオードブルと同じ部分だと言えるでしょう。
このようにオードブルや前菜には国ごとに色んな意味があり、国によっては言葉さえ違うということを知っておくと良いでしょう。
日本で浸透したオードブルはアメリカ式
日本でもオードブルの文化は十分に浸透しています。
特に、立食パーティーやカクテルパーティーなどで提供されているイメージも強いのではないでしょうか?
日本では前菜というよりも、立食パーティーで提供されるものをこそオードブルと呼ぶイメージを持つ方も少なくありません。
そういった意味では、日本でのオードブルはアメリカ式のものと言えるかもしれません。
立食パーティーやカクテルパーティーでの食事を楽しみ、その後の二次会で本格的な食事を楽しむこともあるでしょう。
おわりに
以上、フランスやアメリカ、イタリアや日本でのオードブルについて説明いたしました。
同じオードブルという言葉でも国ごとに意味やシーンの違いがあるものです。
こういった豆知識を持っていれば、会場での会話のタネとしても活用できますので国ごとの意味について知っておくようにしましょう。