初めて施主になった際には、法事に関して何もわかりません。
何も分からない中で様々なことを準備しなければならないわけですから、その苦労も並大抵のものではありません。
事前に、食事の際の場所・時間・マナーなど知っておけることは知っておくようにすると良いでしょう。
そうすることで、負担を減らすことができることでしょう。
本記事では、「法事のお食事のすべて 場所・時間・マナーもご説明」と題し、法事のお食事に関する知っておきたい様々なことをご紹介いたします。
そもそも法事のお食事とは?
法事のお食事とは何のためにあるのでしょうか?
終わったのだからそのまま解散すれば良いのではないでしょうか?
そのように考える方もいらっしゃるかもしれません。
確かにその方が現実に即していますし、合理的です。
しかし、人の心はそう単純なものではありません。
法事が終わった後、食事を一緒に取り、故人の生前についての話題を共有し故人を偲ぶことは故人へ尊敬の念の表れというだけでなく、参列者の心の整理という側面も持ちます。
これをすることで、参列者は故人が亡くなってしまったという事実を受け入れ、自分の気持ちを整理することもできるものなのです。
法事の食事の場所について
法事の食事は家で行うことも外で行うこともあります。
近年では、外食をされるケースは少なくなく、その理由は準備や片づけに時間を取られることがないためです。
ですが、逆にデメリットもあり、外にいるからこそ悲しい気持ちを前面に出すというわけにはいかず気持ちの整理がうまくできないということもあります。
もちろんそれはひとそれぞれですので、そのようなこともあるし、そのような人もいると理解しておくと良いでしょう。
しかし、1人でするわけではなく何人かでするからこそ、それぞれの人の気持ちに思いを巡らせる必要があります。
そういった場合、やはりおすすめは家で食事をとることでしょう。
家でとる場合、準備や片づけを全部するとなると一仕事となりますが、仕出し弁当を頼むことでそのような負担を軽減することができます。
そのうえ、家の中でする場合は関係者しかいないわけですから、悲しい時は悲しい気持ちをきちんと表現することができますし、外であればにごしてしか話せなかったりそもそも話すことができなかったりするような話題も話すことができるのです。
法事の食事の時間
法事の食事の時間は2時間から3時間程度と考えておくと良いでしょう。
30分や1時間では短すぎて、気持ちの整理を十分にすることができません。
場合によっては、話をする態勢が整ったらほとんど話をすることもなく終わってしまうという場合も考えられる時間です。
逆にあまりにも長すぎるとだらだらと居座るだけの場となってしまい、法事であるという緊張感や意識も参加者の方の中からは薄れてしまうことでしょう。
そうならない適切な時間が2時間~3時間という時間です。
法事の食事の際の気にするべきマナー 席順
法事の食事の際に絶対に気を付けておかなければならないマナー。
それが席順です。
上座には、僧侶の方が座ります。
そして、その隣に施主が座ります。
親族の年長者から順に座り、すべての方が座った後末席に遺族が座ります。
席順に関しては、特にお年を召している方は非常に気にされますし、日本古来のルールであるため、参列者全員の方が納得できるようきちんとマナーを理解して席順を決められるようにしましょう。
おわりに
法事のお食事に関わる、場所や時間、マナーなどの知識をご案内いたしました。
初めての施主ともなると知っておきたいことや、やらなければならないことが非常にたくさんあります。
その際の助けとなるように、こちらの記事をぜひご活用ください。